2007.07.25 お花畑よりお金畑が良いです
「ルイスー」
「なんだ」
「月が綺麗だね」
「………あぁ」
一見ロマンチックなこの会話。
…………………2人の置かれた状況を視界から弾けば。
「…テメー、呑気に天体観測とかしてんじゃねぇよ、今俺たちがどこに居ると思ってる!?」
「…………あっ、ほら流れ星だっ」
「意味不明な誤魔化し方してんじゃねぇ殺すぞ」
「だって仕方ないじゃん、人間、夢を失ったら生きていけないよ?」
「残念俺は生きてる」
「え、だってルイスの夢ってスイカを一個丸かじりすることでしょ?
夢まっしぐらだよ」
「適当なこと言うな!!大体そんなガキみてぇな恥ずかしい夢持つか!」
今2人は壮大な大自然の中で、柔らかな芝生の上に、コートを羽織って眠ろうとしてた。
要するに、野宿である。
「……おなかすいた」
「仕方ねぇだろ、この前の仕事がガセだったんだから」
「……お金ないと何にもできないんだね。寂しすぎるよこんな世の中。
あたしが変えてみせる!!」
「ソウイウコトハヒトリデヤッテクダサイ」
「あれロボットが隣にいるッおなかすいたっ」
「あああもううるせぇんだよテメェは!!寝ろや!!!」
「ぶー」
暗殺稼業、といってもそうそう仕事の依頼が入る訳ではない。
もちろん入っても相応の報酬がでなかったり、依頼内容自体が虚偽だったりもするのだ。
ここのところ2人は外ればかりで、とうとう蓄えも尽きた。
「あー……お花畑が見える」
「あ、ソレ幻覚だわ、末期だぜ」
「ん、違う!お金がッッお金が咲いてるよッ」
「いいやリア、お前の頭に花が咲いてるみたいだぞ、ぶん殴って治しやろうか?」
「お金畑がっ」
「テメェ人の話聞いてたか?聞いてねぇよな??」
ルイスは、あまりにも五月蠅いのでもういっそ昏倒させるかあるいは目が醒めなくしてやろうか…などと物騒なことを考えていた。
「…………リア、ごめんな。俺がお前を……」
ルイスが紡いだ言葉は、真摯な響きを持って風の音に攫われていった。
リアにしか聞こえない、小さなささやき。
「……………な、リア……って、オイ…まさか…」
「…………、お花畑より…お金畑が……いい、です……」
16歳の女の子のものとは到底思えない、言ってしまえばえげつない寝言。
「………ッ、永遠にお金畑で眠ってろこの馬鹿野郎!!!」
夜の静寂を、ルイスの怒号が切り裂いた。
+++遺書+++
はい、最近お題にハマってますw夢でも執筆中。
「いちいちく。」様からお借りした素敵お題から。
使ってみたくてわくわくでした笑
番外編でも若干真相絡めたりそうでもなかったり。
たまに息抜きに読んで下さい笑
筆者も息抜きで書いてるんで笑
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